Backdoor Hepatologist in Iowa

アイオワ大学消化器肝臓内科医師のブログ 内視鏡から肝臓移植まで色々と取り扱ってます

Tumor Ablationと夕焼

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 アメリカの病院では、肝癌に対するラジオ波またはマイクロ波焼灼術は、肝臓内科医ではなく ほぼinterventional radiologist によって行われている。一方日本では肝臓内科医が施行するのが一般的で、自分も消化器内科のトレーニング及びその後のスタッフとしての経験を通じて、ある程度の数の処置を行ってきた。

現在のプログラムディレクターにその話をしたところ、ぜひアイオワ大でもやろうと言う話になり、放射線科や外科、病院執行部との兼ね合いを経てついにすべての問題が解決されたのが先々月の1月。話を始めたのが去年の2月ごろなので、おおむね1年かかってここまでたどり着いたことになる。

第一例目の患者さんを先月治療して、合併症なく無事に肝癌を治療できたことを確認した。おそらく日本の肝臓内科医の先生方がやっている治療よりも何年か遅れたレベルであろうと言うことは、日本の他の先生と話をしていて容易に推察できる。しかし自分としては、新しい場所で新しいことに取り組むという挑戦自体に純粋にエキサイトしているというのが正直なところ。患者さんに不利益がないように、症例を慎重に選んで施行する限りにおいては、Justiceの面からも担保されるのではないかと考えている。少なくとも、今までほとんど腫瘍焼灼術が行われていなかったこれまでの当院の現状を鑑みると、適切な治療を適切に管理さんに届けるという観点から、アイオワン達にも利するところがあるだろうと信じている。まだまだ始まったばかりだし、システムも技術も改善の余地はあるので、ハンズオンセミナーに参加したり(4月に手配済み、参加者は放射線科医ばっかで肝臓内科はオレヒトリ状態)、知識をアップデートしたりと精進を続けるのみである。

仕事の帰りにスーパーでお使いを頼まれたときに撮影した1枚。時々こういうびっくりするような夕焼け空に出くわすのはさすが大陸なんだなぁ。明日も頑張ろう。