Backdoor Hepatologist in IA

米国中西部IA大学病院消化器肝臓内科医師のブログ 取り扱い範囲は内視鏡から肝臓移植まで

春になった、やっと:うまくいくことといかないことと

肝移植の話:個人的には久しぶりのPNF(Primary non function)の症例。外科医曰く、60何歳でSteatosis30%ぐらいのドナーだったと。再登録してその日の夜に再移植。これは助かる。その後はすこぶる順調で、週末に退院の予定。 肝癌焼灼術の話:症例は少しずつ…

雑記1/26/2018

1) 冬の峠は越したか。摂氏マイナス2度とかでも暖かい気がする(気のせい) 2) 1月後半は肝移植前後の患者の入院担当。患者数は多くないがコンサルタントではなく主治医になるので忙しい。しかも3人いた移植コーディネーターが1人都合でやめたので、残り2人…

去年の振り返りと新年の抱負、アメリカ臨床留学の機会創出

<去年の振り返り> 1) 診療・教育には大分慣れた 2) IAに来てからやっと1本、原著論文を通せた(筆頭で通算10本目) 3) 肝癌ablationのサービスを立ち上げ、少規模ながら1年を通して運営できた 4) 反省:フェローを指導して出したPublicationは症例報告1本…

アルコールと肝移植、フェローの成長、グリーンカード

9月に外来で診た症例が、肝移植の適応評価ラウンドの俎上に。 アルコール肝硬変だがまた禁酒3ヶ月。Social supportは手厚く、これまでAlcoholismに関連した症状は皆無で、腹水貯留に気づいて初めて近隣のGIを紹介されて初めて肝疾患の存在に気づかれた、とい…

面接、4つのプレゼン、Complicated LT cases

先週末はフェロー候補のインタビュー。母数は忘れたが、200だか300だかの応募書類の中から選ばれた30人がインタビューに呼ばれるので、彼ら彼女らのCVはすばらしく、研究実績も盛りだくさんで、USMLEを高得点で合格している(自分で受けたことが無いので実感…

レジデント今昔、秋とHawkeye

大学病院なのでとにかく目下の先生を教える機会が異常に多い。GIのフェローならばある程度知識があることがわかっているので、どこから説明すればよいか簡単だが、1年目とか2年目の内科レジデントの場合、肝硬変て肝癌のリスクなんですか?みたいのがたまにいる…

フレッシュマンの素朴な疑問、Japanese beatle

3年毎の契約更改のために書面の準備をしましょう、というセミナー。肝癌治療のサービスを(超小規模ながら)立ち上げたので、たぶん切られることは無いと思うが、査定内容に学生およびトレイニーからの評価が含まれていると聞いてちょっとビビッている。Clinic…

FMT

ついに糞便移植(Fecal Microbia Transplant, FMT)に手を出してしまった。 www.youtube.com とはいっても、自分のやる事は、(1)外来で適応を決める(抗生剤に抵抗性のC. difficile colitis)、(2)大腸カメラを回腸末端まで挿入する、(3)250ccの精製水で伸ばし…

肝臓内科医の武器

内科医として、自分はどれだけ武器を持っているかと言う話。 まず土台としての内科的能力、正直アメリカでトレーニングされた内科のと比べると、自分の一般内科の知識の狭さに日々嘆息。これはまぁ日々是勉強なので、それをモチベーションにして精進するのみ…

臆病な医者、バッドニュースそしてイースター

先日までに数例の肝腫瘍の焼灼術を行ってきた。その中で気づいたことがある。この種の刺し物の際、術者(Attending)ではなくレジデントやフィジシャンアシスタント(PA)が患者に説明をすることがほとんどで、実際の病状説明の場あるいは同意取得の場にAttendin…

Tumor Ablationと夕焼け

アメリカの病院では、肝癌に対するラジオ波またはマイクロ波焼灼術は、肝臓内科医ではなく ほぼinterventional radiologist によって行われている。一方日本では肝臓内科医が施行するのが一般的で、自分も消化器内科のトレーニング及びその後のスタッフとし…

紹介の文化とお酒の話

週末はまた雪。子供らと雪合戦などを楽しむ。雪かきでは融雪剤の威力に驚嘆。 一昨日の外来の話。消化器以外の病歴が長くかつ複雑な経過をたどっているのに、腹部超音波のレポート1枚(脂肪肝・肝腫大・腹水あり)だけFaxしてきて、肝腫大の鑑別してください、…

マッチング、移植後脂肪肝

昨日、フェローのマッチングの結果が発表された。2017年7月スタートの4人のフェローが決定。全員インドの先生(うちのプログラムはビザのサポートなどの面からIMGに人気がある)。夏が楽しみですね。 今日、同僚と議論した難しい症例--- 急性肝不全(アセトアミ…

内視鏡と鎮静

昨日は1日内視鏡。本業は移植内科・肝臓内科なので、ESDやERCP、ステント留置等は手を出さず(出せず)、上部下部消化管のBasicな処置のみ。といっても静脈瘤を見つければその場でEVLをしたり、食道狭窄を見つけたらそのままブラインドでバルーニングをした…

雑感12/6

週末は日本人医師(中学の後輩)のご家族を自宅に招いて食事会。大変楽しいひと時を過ごす。日本人のお子さんと遊べて娘らもとても楽しそうである。 同日は今シーズン初めてのまとまった雪、午前中に長女のスノーブーツと雪かき道具を買いにTargetへ出かけたと…

12/1/2016

重症のAIH症例は保険の件がめどがつけばListingに持っていけそう。他の担当入院症例はみなStable。1例、NASH-LC+Congestive hepatopathy由来の乳び腹水の症例がいて、フェローと一緒に鑑別の勉強。LDHも高くないし治療すべき原因は無いのではないかな、と。…

1年経過

勤務開始から1年経過。ずいぶん間が開いた。 今週はInpatient rotation(肝臓コンサルト)の最終週。基本内科疾患はGeneral internal medicineに入院し、各サブスペシャリティがコンサルトとして一緒に診療する。 現在は重症1人、Acute on Chronicの自己免疫…

雑感2015/12/13

久しく天気が悪い。 今月いっぱいはInpatient serviceにおけるAttendingのサポート兼Shadowing。やることは結構あるが、比較的責任の伴わない仕事なので楽っちゃ楽。 ①IA大学病院は全米で”従業員からの評判が高い病院”の#1にランクされているとのこと。確…

IA大学に就職するまでの経緯

勤務開始から1週間経過。まだ右も左もわからず、あえて書くことすらないが、まあ、まずまずのスタート。 2013年11月、AASLD(アメリカ肝臓学会)に参加した際、Tロント大学で同じ釜の飯を食った同僚フェローに再会、Ohio State UniversityのClinical Facultyに…

Thanksgiving

上司のお宅にお呼ばれ。ターキーの丸焼きを初めて食べた。予想通り、"焼いた鳥ムネ肉"の味である。 日本人だと言うと大概好意的な印象をもたれる様子。パーティなので中には初対面の人もおり、しかも医療関係ではないのでその手の話でお茶を濁せない→沖縄問…

11月の雪

11月に降雪。 感謝祭よりも前に雪が降るのはIAでも珍しいらしい。コーヒーショップの出口で転倒した(2回)。30代後半にもなって情けないことこの上ない。ただ公道はしっかりと除雪されるため、車の運転にはほとんど支障がない。 一昨日は同僚のインド人消化…

IA独り暮らし

所帯持ちになってからは、一人飯が苦手になった。それもあって、IAでは今のところ、専ら自炊である。かといってロクなものが作れる訳でもないが、食が進まず痩せるなどして家人に何やら言われるのもアレなので、それなりに頑張っている。 この日曜は無茶苦…

渡米に至る

縁あって、IA大学消化器内科でスタッフとして勤務する機会に恵まれた。これまで、主に肝臓内科(肝移植含む)をテーマとしてきた。IA大学でも同様のテーマで臨床・研究(教育も?)に従事する予定である。 私はUSMLEを受験したことも、米国で臨床研修をした…